2021年3月、創立143年も続いていた幸生小学校が閉校しました。
そのことを機に、地元である幸生について考える機会を持ち、どんどん人口が減っていく故郷に対して何もせずにはいられなくなったことが、きっかけです。

幸生は、とても魅力あふれる地域です。
山に祈り、恵を享受してきた幸生の歴史。
すべての人々を祝福する伝統文化。
豊かな自然、澄んだ空気と美しい水。
本当の家族同然に支え合って暮らしている、あたたかい住民の皆様。

この地に貢献し、賑わいをつくることが自分に課せられた使命だと感じ、本プロジェクトが始動しました。

はじめは、近隣地域のみなさんの理解を得ることから始まりました。
牧場ができると臭いがしてしまうのではないか、など、不安に感じる方も多かったためです。

あまり知られていないのですが、肉牛の牛舎は、実はあまり臭いがしません。
ですが、もっと臭いを抑え、なおかつ良質な堆肥も作れる機械を導入しました。

地域のみなさんが不安に思うことに耳を傾け、ひとつひとつ解決し、説明会を開き…少しずつ、でも確実に、熱意が伝わっていった感覚がありました。

今では幸生地域のみなさんだけでなく、山形県、他県の方からも応援の声を多くいただいて、支えられていると感じています。

この地で「幸せを運ぶ牛」を育てて盛り上げるために、まずはじめに近隣地域の方々を幸せにすることが、当初いちばん考え・向き合ったことでした。

幸生牛を食べて頂くお客様はもちろん、幸生で暮らす皆様、地元農家の皆様、関わっていただいたすべての人が笑顔になり、幸せを感じられるような牛肉をお届けいたします。

そして将来的には、世界中の方がお客様になっていただけるよう、本当に良いものをつくり続けていきたいと考えています。

特別な日の食事や、大切な方の幸せを願う贈り物として、
召し上がっていただけると嬉しいです。

みなさまのもとにお届けできることを、
心から楽しみにしております。