幸生牛について

About
SACHIU-GYU

四百年紡がれる
幸せを運ぶ牛

幸生とは、山形県にある、世帯数わずか七十ほどのとても小さな集落です。

その名前のとおり、「幸せ」にゆかりのある地域で、四百年以上続く伝統文化や、歴史、豊かな自然に恵まれています。

そんな幸生の恩恵をいっぱいに受けた牛が、幸生牛(さちうぎゅう)。
食べると思わず笑顔になる、
“幸せを運ぶ牛”です。

牛と幸生地域
幸生の雪解け水

幸生の気候と水が
美味しい牛を育てる

幸生牛は、幸生の恵みをいっぱいに受けて育ちます。
その秘密は「気候」と「水」。

幸生は冬と夏の寒暖差が非常に厳しい地域で、夏は約40度、冬は氷点下10度以下にまで冷え込みます。この激しい寒暖差は、実は肉牛が美味しく育つのにとても適しています。寒暖差によって肉が引き締まり、旨味が凝縮されるためです。

また幸生は標高が高いため、真夏には平地より気温が約2度も低くなります。湿度も低く空気がとても爽やかなので、牛の体にかかる負担が少ないことも特徴です。

山と百合

幸生牛は、幸生地域を囲う葉山の伏流水から汲み上げた雪解け水を飲んで育ちます。

葉山というのは、平安時代から修験の山として祈りを捧げられた、寒河江市最高峰の霊山。葉山の地下に潜った雪解け水は、一年中、真夏でも水温が変わらない軟水です。人にとっても牛にとっても、体にやさしく染み渡る、とても清浄な水なのです。

そんな葉山の雪解け水を、幸生牛のために汲み上げました。
幸生の気候と美しい湧水が、幸生牛を育みます。

幸生牛

良質な脂肪の豊富な
未経産雌牛

幸生牛は、あえて未経産(子供を産んだことのない)メス牛「のみ」にこだわっています。未経産のメス牛というのは、脂の融点が低く、口の中に入れた瞬間に、「じゅわっ」と旨味を感じることができます。

オス牛と比べて筋肉質ではないので、ふんわりと柔らかい口どけです。
さらに、不飽和脂肪酸という、体内では合成できない、良質な脂肪がより多く含まれています。それでいて脂っぽさが残らないので、お子様からご年配の方まで、「美味しい」と感動して頂けると思います。

味はもちろんのこと、見た目も美しいのが特徴。
メス牛の肉質はきめ細かく、霜降りはまるで葉山にかかる白雪のような美しい見た目をしています。

格付けではなく美味しさにこだわった幸生牛を食べて、思わず笑顔になってしまうような、しあわせを感じていただければと願っています。

幸生牛を愛情たっぷり育てる

数年かけて
辿り着いた、
独自配合の飼料

幸せを運ぶとくべつな牛、幸生牛。
みなさんに食べて頂いて笑顔になってもらうためにも、幸生牛を、愛情たっぷり育てることを常に意識しています。

例えば、幸生牛にとって一番良い飼料を与えるために、数年にわたって配合を探求しました。

長年の試行錯誤によって辿り着いた門外不出のお手製飼料は、栄養満点。
寒河江市で獲れる飼料米や、藁、ぬかなど、地産地消にもこだわっています。
幸生牛が健康でしあわせに育つための、エネルギーの源となっています。

また、幸生牛がいきいきと過ごせるように、日々牛たちとのコミュニケーションは欠かしません。人と同じようにあいさつをしたり、話しかけたりします。

寒河江市で獲れる材料を配合した栄養満点の飼料

そんなふうに毎日顔を合わせてコミュニケーションをとっていると、だんだん牛達の表情も掴めてきて、体調の状態もよくわかります。その日の体調にあわせて飼料を調整したり、牛舎を移動させてみたり。

幸生牛がすこやかに育つために何ができるか考えながら、牛達の目を見て、寄り添って、たいせつに育てています。

美しい田園

幸生地域が一体
となり、
幸せの
輪を繋げます

幸生牛は地元農家の方々と協力し合い、幸生地域全体で育まれる牛です。

地元農家さんからは、籾殻(もみがら)や藁を頂き、そのお返しに幸生牛からは、良質な堆肥をお渡しします。

農家の方からいただいた籾殻は牛舎の床に敷く敷料として利用します。
籾殻をふわっと盛ることでそこが牛たちのベッドとなり、膝への負担を軽くしてあげることができるのです。
幸生牛たちが健康でおだやかに過ごすために、籾殻のベッドは欠かせません。

そんな大切な役割を担う籾殻を頂いたお返しとして、幸生牛からは、完熟堆肥をお届けします。

山と牛

完熟堆肥とは、よく発酵してサラサラとした、栄養たっぷりの堆肥のこと。
幸生牧場では、発酵を促進する特別なスクリューを導入し、完熟堆肥の状態に仕上げてから、農家さんへお渡しします。

幸生の農家の方々も、わたしたちも、「一番よいものを届けて、相手に喜んで欲しい」という想いは一緒です。

地域内でこのような循環を生むことで、幸生牛も、地元農家さんも、それぞれのお客様も、みんなが笑顔で幸せになる仕組みを作ります。